「期間限定×地域イベント」で集客アップ!飲食店の売上を伸ばす“イベントの仕掛け方”とは?

飲食店イベント集客の教科書|企画・運営から成功事例まで徹底解説

飲食店にとって、「もっとたくさんのお客さまに来てもらいたい」「売上をアップさせたい」というのは、いつの時代も大きなテーマですよね。
でも今は、グルメな人たちが気軽に美味しいお店を見つけられる時代。
どれだけ料理に自信があっても、それだけではなかなか選ばれにくくなっているのが現実です。

そんな中で注目したいのが、イベントやキャンペーンを活用した集客のアイデア
たとえば、季節に合わせた期間限定メニューを出したり、地域のお祭りとコラボした企画を開催したりといった取り組みは、「行ってみたい!」と思ってもらえるきっかけをつくるのにぴったりなんです。
新規のお客さまに知ってもらうチャンスになるのはもちろん、リピーターの来店を促す効果も期待できます。

この記事では、そんな“お店らしさ”を活かした集客方法として、「期間限定フェア」と「地域イベントとの連携」にフォーカス。
実際に取り組む際の考え方や進め方、成功したお店の事例なども交えて、わかりやすくご紹介します。

この記事でわかること

  • ✅ イベント開催がお店にもたらす嬉しい効果
  • ✅ 成功に導くイベント計画の具体的なステップ
  • ✅ 「期間限定フェア」を成功させる企画と宣伝のコツ
  • ✅ 地域イベントと連携してファンを増やす方法

「うちのお店でも何かできそうかも」と思ったら、ぜひヒントを見つけるつもりで読んでみてくださいね。
ちょっとした工夫が、お店の新しい流れをつくるきっかけになるかもしれません。


飲食店がイベントを開く意味と、うれしい効果

イベントがもたらす5つの良いこと

飲食店でイベントを開くと、単に宣伝になるだけでなく、さまざまなうれしい効果が期待できます。
ここでは、特に大きな5つのメリットをご紹介します。

イベント開催がもたらす5大メリット

📈

売上向上&新規顧客獲得

「期間限定」の魅力で新規来店を促し、客数・客単価アップに貢献します。

📢

知名度向上・話題化

面白い企画はSNSや口コミで拡散。広告費をかけずに多くの人へお店の存在を知らせます。

❤️

常連客との絆強化

「また行きたい」理由を提供し、来店頻度を向上。お店への愛着を深めます。

🗓️

閑散期の活性化

客足が遠のきがちな時期にイベントを実施し、安定した売上を確保します。

💪

スタッフの意欲向上

企画段階から関わることで達成感を得られ、チームの一体感を醸成します。

イベントを成功させるための考え方

イベントは「とりあえずやってみる」のではなく、自分たちのお店らしさを活かして、しっかり計画を立ててから実行することが大切です。

お店のコンセプトや客層と合っているかがカギ

いくら魅力的なイベントでも、お店の雰囲気やいつものお客さまとかけ離れていると、うまくいかないことがあります。
例えば、落ち着いた雰囲気の高級レストランで、にぎやかな食べ放題を始めたら、常連さんはびっくりしてしまうかもしれません。
イベントは「このお店らしさ」を大切にしながら企画しましょう。

「モノ」より「コト」―体験を届ける気持ちで

今の時代、多くの人が「ものを買う」ことよりも「楽しい体験をしたい」と考えています。
特に若い世代は、SNSに投稿したくなるような体験を求めているようです。
例えば、ただ季節のメニューを出すだけでなく、調理の様子を見せたり、生産者さんの話を聞ける機会を設けたりすることで、心に残るイベントになります。

年間を通じた計画で、もっと効果的に

イベントを「一度きりの企画」で終わらせず、「年間の流れ」の中で考えると、準備も運営もしやすくなります。
例えば、「春は〇〇フェア」「秋は△△祭り」のようにシリーズ化すれば、お客さまの記憶にも残りやすくなります。
スタッフの負担を分散させたり、仕入れの効率を良くしたりもできるので、経営面でもプラスになります。


イベント成功のための計画づくり

イベント計画のイメージ

成功に導く6つのステップ

飲食店でイベントをうまく進めるには、事前の準備がとても大切です。
ここでは、イベントを成功に導くための6つのステップをご紹介します。

イベント成功へのロードマップ:6つのステップ

  1. 1

    目的とテーマを決定する
    「なぜやるのか(新規獲得、リピート促進など)」を明確にし、お店のコンセプトに合ったテーマを設定します。

  2. 2

    ターゲットを具体化する
    「誰に来てほしいか(年齢、性別、ライフスタイルなど)」を具体的に描き、企画内容や告知方法を最適化します。

  3. 3

    開催時期と期間を設定する
    閑散期や季節のイベントに合わせ、集客効果の高いタイミングを選びます。期間は2週間〜1ヶ月が一般的です。

  4. 4

    予算と利益を計画する
    食材費、人件費、販促費を計算し、目標売上と利益を見積もります。未来への投資としての価値も考慮します。

  5. 5

    チームの役割を分担する
    リーダー、広報、仕入れ、接客など担当を明確にし、全スタッフで情報を共有してスムーズな運営を目指します。

  6. 6

    効果測定の指標を用意する
    「来店者数」「新規顧客率」「SNS投稿数」など、成果を測るための具体的な”ものさし”を事前に決めておきます。

イベント開催時の注意点とリスク対策

イベントを成功させるには、良いアイデアだけでなく、起こりそうなトラブルをあらかじめ考えておくこともとても大切です。
ここでは、よくある注意点とその対策をまとめました。

忙しい時期との重なりに注意

年末年始やゴールデンウィークなどは、普段から忙しい時期です。
こうした時期にイベントを重ねてしまうと、スタッフの負担がとても大きくなり、サービスが行き届かなくなるかもしれません。
できれば、普段少し落ち着いている時期を選んで、イベントでにぎわいを作り出すのがおすすめです。

スタッフへの情報共有・事前の研修を忘れずに

イベント中は、いつもとは違うメニューやサービスを提供することも多くなります。
そのため、スタッフ全員にきちんと内容を伝え、当日の動き方や接客のポイントを確認しておくことが大切です。

  • イベントの目的やねらい
  • 特別なメニューの内容とおすすめポイント
  • 当日の流れや役割分担
  • お客さまからよく聞かれそうな質問とその答え
  • 万が一トラブルが起きたときの対応方法

事前にミーティングを開いて話し合ったり、当日の朝に簡単な打ち合わせをしたりして、みんなが同じ方向を向いて準備できると安心です。

費用と利益のバランスを考える

イベントでは、つい飾り付けや特別なメニューに力を入れすぎて、気づけば予算を超えていた…なんてこともあり得ます。
話題性や見た目も大事ですが、「ちゃんと利益が残るかどうか」も忘れずに考えましょう。

もしもの事態を考えておく

イベント当日は、思いがけないことが起こるものです。
あらかじめいくつかの“想定外”を考えておくと、当日も慌てず対応できます。

  • 予想以上にお客さまがたくさん来たとき
  • 材料が途中で足りなくなったとき
  • 天気が悪くて屋外のイベントができないとき
  • 機材が動かない・壊れるなどのトラブルがあったとき

こうした場面に備えて「代わりのメニュー」「屋内でできるプラン」などを用意しておくと安心です。

集客の“予想外”にも備えておく

イベントをしても思ったほどお客さまが来ない、ということもあります。
そんなときは、SNS広告を強化したり、来店特典を用意したりと、追加の対策を準備しておきましょう。
逆に、予想以上に混み合った場合は、待ち時間の案内を丁寧にしたりして、なるべく不満が出ないように対応しましょう。

イベントは「準備」が8割と言われます。
思い通りにいかないこともあるかもしれませんが、しっかり備えておけば、たいていのことは乗り越えられます。


期間限定フェアの企画と実施

期間限定フェアの種類と特徴

期間限定フェアは、飲食店の集客アップにぴったりの取り組みです。
「今しか体験できない」という特別感が、お客さまの「行ってみよう」という気持ちを後押しします。
ここでは、代表的なフェアの種類と、それぞれの特徴をご紹介します。

🌸 季節の食材フェア

春の山菜、夏のビアガーデン、秋の味覚、冬の鍋など、旬の食材を活かした定番企画。季節感はSNSでも注目されやすく、比較的低コストで実施可能です。

🎂 記念日・イベントフェア

バレンタインやクリスマス、母の日など、行事に合わせた特別コースやメニュー。「特別なこと」をしたい顧客心理に響き、高単価も狙えます。

🎉 周年記念フェア

創業記念など、お店の節目に開催。人気メニューの割引や復刻メニューで、常連客への感謝を伝え、お店の歴史をアピールできます。

🤝 コラボレーションフェア

近隣のパン屋や酒蔵など、他店と協力して新しい価値を創出。お互いの顧客層にアプローチでき、宣伝効果も倍増します。

✨ 体験型フェア

シェフが教える料理教室やワインのテイスティング会など、「コト消費」を意識した企画。顧客満足度が高く、熱心なファン作りに繋がります。

これらのフェアは単独でも効果がありますが、組み合わせることで魅力がさらに増します。
例えば「10周年記念×地元コラボフェア」のように、複数の要素を組み合わせれば、より多くのお客さまの心に響くイベントになります。


「売れる」期間限定フェアの企画ポイント

ただ期間を決めるだけでなく、「行ってみたい」とお客さまに思わせる工夫があるかどうかが成功のカギです。

「限定」の響きをうまく使う

フェアの名前には、「期間限定」「数量限定」「今年だけ」といった言葉をうまく盛り込みましょう。
「あと〇日」「残り〇食」といったカウントダウン形式の告知も効果的です。

SNSで「映える」工夫をする

見た目にこだわった盛り付けや、季節感のある飾り付けは「写真を撮りたくなる」仕掛けになります。
専用のハッシュタグを作ったり、投稿すると次回使える特典がもらえる仕組みを作るのもおすすめです。

価格と原価のバランスを考える

限定メニューは特別感を出したいために高級な食材を使いがちですが、きちんと利益を出すことも大切です。

  • 目玉商品は価格を抑えて集客用に
  • 付加価値の高い商品は高めの価格で利益を確保
  • セットメニューで客単価アップを狙う

という考え方で組み立てましょう。

気軽に試せるメニューも用意する

新しいお客さまを呼び込みたいときは、価格やボリュームで「気軽に試せる」メニューを用意すると安心です。
ハーフサイズやワンコイン(500円)メニュー、写真付きで分かりやすい説明など、お客さまの不安を減らす工夫が大切です。

セット販売やおすすめ提案で満足感を高める

単品だけでなく、「選べる前菜+メイン+ドリンク」のようなセットメニューや、「この料理にはこのお酒が合いますよ」といった提案ができると、お客さまの満足感と売上が同時にアップします。


期間限定フェアの効果的な宣伝・集客方法

どんなに魅力的なフェアを企画しても、お客さまに知ってもらえなければ来店にはつながりません。
ここでは、フェアの情報をうまく広め、集客につなげるためのポイントをご紹介します。

SNSを使った早めの情報発信がカギ

フェアの開始2〜3週間前から、SNSでの情報発信を始めましょう。
期待感を高める「ティザー投稿」(開発中の料理を少しだけ見せる投稿)や、カウントダウン形式の投稿が効果的です。
また、専用のハッシュタグを作り、「このハッシュタグで投稿するとドリンク1杯無料」などの特典をつけると、情報が広がりやすくなります。

予約特典で来店を後押し

フェア開始前に予約を集めておくと、準備や人員配置の面でも安心です。

  • 「〇月〇日までのご予約で10%オフ」
  • 「ご予約いただいた方に限定ドリンクをサービス」

など、思わず予約したくなるような仕掛けを用意しましょう。
「先着〇名様限定」としておくと、さらに行動を促せます。

店内でのアピールも忘れずに

実際に来店したお客さまにも、しっかりフェアの魅力を伝えるための工夫が大切です。

  • 入口やレジ横にポスターやPOPを置く
  • テーブルの上に専用メニューやお知らせを置く
  • 店内の飾り付けをフェアのテーマに合わせて演出する

メニュー表に「期間限定」「あと〇日」といった言葉を目立つように書き添えると、お客さまの関心を引きやすくなります。

常連さんには特別なご案内を

いつも来てくれるお客さまには、メールマガジンやLINEで先行告知をするなど、少し特別な案内を届けましょう。
「以前のフェアに参加してくださった方は10%オフ」などの再来店特典も効果的です。

外部メディアとの連携も活用する

お店のSNSだけでなく、外部のメディアも積極的に活用しましょう。

  • 食べログやホットペッパーなどのグルメサイトでクーポンを掲載する
  • 地元の情報誌やフリーペーパーに情報を投稿する
  • 観光案内所や近隣のホテルにチラシを置いてもらう

期間限定フェア成功事例3選

ここでは、期間限定フェアで大きな成果を上げた3つのお店をご紹介します。

事例① 初夏の枝豆フェア(居酒屋チェーン)

枝豆という身近な食材をテーマにしたフェアで、全国の珍しい品種を取り寄せ、10種類以上の調理法で提供。
「枝豆の食べ比べセット」や「#枝豆10種類制覇チャレンジ」といった、お客さまが参加して楽しめる企画も取り入れました。
SNS映えする盛り付けで投稿も多く、売上は通常の月と比べて20%も増えたそうです。

事例② 地産地消フェア(イタリアンレストラン)

地元の生産者さんと毎月協力し、その月の主役となる食材を使った特別メニューを展開。
生産者さんを招いたミニトークイベントや、店内に生産者さんの顔写真付き紹介POPを飾るなどして好評を得ました。
「地元のために頑張っているお店」というイメージが定着し、リピーターも増え、地域との信頼関係づくりにもつながった成功例です。

事例③ インスタ映えスイーツフェア(都内カフェ)

春の桜シーズンに、苺や桜を使ったピンク色のスイーツをたくさんそろえたフェアを開催。
写真撮影用のスポットやフォトフレームも用意し、お客さまが撮影してSNSに投稿したくなるような仕掛けを充実させました。
人気のインスタグラマーに依頼した投稿も話題となり、フェア期間中のSNS投稿数は通常の3倍にもなったそうです。

これらの事例に共通しているのは、「テーマに一貫性があり、参加したくなる仕掛けがある」ということです。
そして、ただ限定メニューを出すだけでなく、体験・物語・SNSとの連携など、企画に広がりを持たせている点もポイントです。


地域のお祭り・イベントとの連携策

地域のお祭りとの連携イメージ
地域のお祭りやイベントとお店を連携させることで、目先の集客だけでなく、長い目で見た信頼づくりにもつながります。
ここではそのメリットや具体的なやり方をご紹介します。

地域と連携するメリットと長期的な効果

地域の人に「顔」を覚えてもらえる

地元のお祭りやイベントに参加すると、地域の人たちに「あ、このお店知ってる!」と覚えてもらいやすくなります。
特に新しくオープンしたお店や、少し分かりにくい場所にあるお店にとっては、大きなきっかけになります。

普段使いしてくれるお客さまを増やせる

イベントをきっかけに来てくれた地元の方が、「また行ってみよう」と普段も利用してくれるようになれば、リピーター獲得につながります。
地域での“信頼”を積み重ねることが大切です。

観光客に「地域らしさ」を伝えるチャンスになる

大きなお祭りや観光イベントでは、遠方から来たお客さまにもお店を知ってもらう良い機会です。
例えば地元の特産品を使ったメニューを用意すれば、「この地域でしか食べられない味」として注目されやすくなります。

「地域ブランド」の一員として信頼がアップする

「〇〇エリアといえばこのお店」と言われるようになれば、お店のブランド力もぐっと高まります。
行政や地元のメディアからも注目されやすくなるでしょう。

お店同士のつながりができる

イベントへの参加は、近くのお店や他の業種の人たちとつながるチャンスでもあります。
そこから新しいコラボメニューが生まれたり、イベントを一緒に企画したりと、新たな展開も生まれやすくなります。

地域イベントに参加する具体的な方法

地元のお祭りやマルシェに出店するには?

  • メニューは「食べ歩きしやすいもの」「簡単に提供できるもの」に工夫する
  • 看板やのぼりで遠くからでも目立つようにする
  • お店のカードや次回使えるクーポンを配って、お店への来店につなげる
  • SNSに投稿したくなる「記念撮影コーナー」を用意する

商店街のイベントに参加するときは?

  • スタンプラリーや共同セールにただ参加するだけでなく、企画にも意見を出してみる
  • お店の前でちょっとした試食会やワークショップを開いて人を集める
  • 他のお店と一緒に使える共通クーポンを発行する

地域食材を活かした限定メニューの開発も効果的

  • 地元の農家さんや漁師さんの名前を出して食材を紹介することで、信頼感を高める
  • 郷土料理をアレンジして、お店のスタイルに合わせた“ご当地メニュー”を考える
  • 「ここでしか食べられない」という限定感が、リピーターや観光客の心に響きます

自分のお店でできる「地域とのつながりイベント」もおすすめ

  • 農家さんや漁師さんを招いての食材講座や料理教室を開く
  • 地元の歴史や文化を語るトークイベントを開催する
  • 地元の子どもたちに向けた料理体験や、季節の行事に合わせたワークショップを行う

次は、こうしたイベントをどう広めて集客につなげるか、告知・宣伝の工夫をご紹介します。


イベント後のフォローと効果測定

イベントが終わった後の振り返りや、お客さまとの関係づくりは、次の集客につながる大切なステップです。

イベント効果の正しい測り方

「なんとなくにぎわっていた気がする」だけではもったいないです!
次の企画につなげるためにも、数値やお客さまの声をもとに、しっかり分析しましょう。

売上や来客数だけじゃない、注目したい5つの指標

  • 新しいお客さまの割合:初めて来てくれた方がどれくらいいたか。
  • リピート率:イベント後にもう一度来てくれた人の数。
  • 客単価の変化:イベントの前後で、一人あたりのお客さまの注文金額に変化があったか。
  • 混雑した時間帯の変化:これまで空いていた曜日や時間帯にお客さまが増えたか。
  • 注文内容の変化:普段あまり出ない商品が出たり、人気メニューが変わったりしたか。

お客さまの声を集める方法

  • 簡単なアンケート:来店時や会計時にQRコード付きのアンケート用紙を渡す。
  • 特典付きで回収率アップ:答えてくれた方に「次回ドリンク1杯無料」などの特典をつける。
  • スタッフからのヒアリング:接客中にお客さまから聞いた感想は、メモや日報でチーム内に共有する。

SNSの反応も立派な評価材料!

  • ハッシュタグ付きの投稿数やコメント数をチェックします。
  • どのメニューや場面がよく投稿されているかを見て、人気の傾向をつかみます。

費用に対して、どれだけ効果があったかを計算

  • 単純なROI(投資対効果)は、(売上 − 費用)÷ 費用 × 100% で計算できます。
  • メディア掲載やSNSの投稿など、広告として考えると「いくら分の価値があったか」を見積もることもできます。

イベント後のリピーターづくり

せっかくイベントで出会えたお客さま。
「また来たい!」と思ってもらえるように、終わった後のフォローを大切にしましょう。

イベント後のあたたかいアプローチ

  • SNSやLINEでお礼のメッセージ:「ご来店ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える。
  • 次回使える特典をプレゼント:「1ヶ月以内のご来店でドリンクサービス」など、また来てもらうきっかけを作る。
  • 人気だったメニューを定番化:「あの限定メニュー、また食べたい!」という声に応える。

次のイベントにつなげる仕掛け

  • 「次は〇月にこんな企画を予定しています」と、先に告知しておく。
  • 前回参加してくれた方限定の「優先予約枠」や「先行案内」で特別感を演出する。
  • 「次にどんなメニューを食べてみたいですか?」とお客さまにリクエストを募り、企画に反映させる。

「このお店にまた行きたい」と思ってもらう工夫

  • お客さまの名前や好みを覚えて声をかけるだけでも、特別感がアップします。
  • 常連さんだけの裏メニューや、限定イベントへの招待をします。
  • 誕生日や記念日にメッセージやささやかなサービスを添えて、感動体験を届けましょう。

SNSで「つながり」を育てていく

  • イベント後も、普段の店内の風景や料理、スタッフの様子などを発信します。
  • コメントには必ず返信し、「気軽に話せるお店」だと感じてもらいましょう。
  • お客さまの投稿をリポストして「ありがとう」の気持ちを伝えます。


→ あわせてチェック!飲食店がイベントで地域集客を成功させる秘訣

飲食店経営に重要な全体像とは?


年間イベント計画の立て方

イベントを思いつきで行うよりも、1年を見通した計画を立てることで、準備もスムーズになり、集客のチャンスもぐんと広がります。

年間イベントカレンダーを作ろう

季節ごとの定番イベントを押さえる

  • 春(3〜5月):桜、新生活、山菜フェアなど。歓迎会やお花見がテーマ。
  • 夏(6〜8月):冷たい料理やビアガーデン、夏祭りに合わせた企画。
  • 秋(9〜11月):キノコ、栗、芋など秋の味覚を使ったフェア。ハロウィンも人気。
  • 冬(12〜2月):クリスマスやお正月、バレンタインなどイベントが盛りだくさん。

「ヒマな時期」を狙って活性化!

  • 一般的に1月・2月・6月・9月は来店者数が減りやすい傾向があります。
  • この時期に「限定〇食フェア」「平日だけの特典」など、お得な企画を入れると良いでしょう。

準備と告知はいつから?

  • 小さなフェア:準備2週間前〜、告知1週間前〜
  • 中規模の企画:準備1ヶ月前〜、告知2週間前〜
  • 大型イベント:準備2〜3ヶ月前〜、告知1ヶ月前〜

段階的に「予告 → 内容公開 → カウントダウン」と情報を出していくと、お客さまの期待感が高まります。

店舗タイプ別・おすすめイベント集

【カフェ・スイーツ店向け】
・いちごや桃、栗など、季節の果物をテーマにしたスイーツフェア
・ラテアート教室や焼き菓子作りのワークショップ

【居酒屋・バー向け】
・クラフトビールや日本酒の飲み比べイベント
・サッカーや野球などのスポーツ観戦ナイト

【レストラン・ダイニング向け】
・シェフが目の前で料理を仕上げる「シェフズテーブル」
・ソムリエが選ぶペアリングディナー

【テイクアウト・デリバリー強化型】
・お花見や紅葉の時期に合わせた「季節の特製弁当」
・自宅で簡単に仕上げられる「料理キット」の販売

【小さなお店でもできる!低コスト企画】
・クイズナイトやボードゲーム大会などの参加型イベント
・お客さまのアイデアを取り入れた「メニュー総選挙」

大切なのは、無理をせず“自分のお店らしさ”を活かすことです。


イベント活用による集客・売上アップの実践的アドバイス

売上アップのイメージ
ここでは、実際の集客や売上アップにつなげるために押さえておきたい、7つのポイントをご紹介します。

イベント成功のための7つのポイント

  1. 目的とゴールをはっきりさせる:具体的な数値目標(売上〇円、新規〇人など)を設定する。
  2. ターゲットを絞る:「誰に来てほしいか?」を明確にし、その層に「刺さる」内容にする。
  3. 「ここだけ・今だけ」の特別感を演出する:「期間限定」「先着〇名様」などの言葉で行動を促す。
  4. 利益も考えた価格設定にする:客単価アップを狙いつつ、原価計算をしっかり行う。
  5. SNSで「つい投稿したくなる」仕掛けを作る:写真映えする盛り付けや、ハッシュタグ特典を用意する。
  6. スタッフ全員が主役に!:企画段階からスタッフを巻き込み、一体感とモチベーションを高める。
  7. 準備と当日の段取りはしっかりと:リハーサルやトラブル対策を万全にし、当日の混乱を防ぐ。

よくある失敗パターンとその対策

❌ 失敗1:材料を仕入れすぎた!

SNSの反応を過信し、予測が甘くなりがち。

✔ 対策: 過去の実績や予約状況から現実的な数を予測し、仕入れは複数回に分ける。予約制の導入も有効。

❌ 失敗2:準備不足で当日バタバタ!

料理の提供遅延や品切れが発生し、顧客満足度が低下。

✔ 対策: 事前に試作とリハーサルを行い、提供時間を計測。役割分担とスケジュールを「見える化」する。

❌ 失敗3:告知が遅れて誰も知らなかった!

直前の告知では情報が浸透せず、集客に繋がらない。

✔ 対策: 十分な告知期間を確保し、SNS、店内POP、チラシなど複数の媒体を組み合わせ、段階的に情報を発信する。


まとめ:イベント活用で飲食店経営をもっと元気に!

イベントの活用は、単にお客さまを呼び込む手段というだけでなく、お店の魅力を伝え、地域とのつながりを深める大切な経営戦略の一つです。

イベント成功の要点

  • 🎯 目的と対象を明確に:「何のために、誰に」を全ての基本とする。
  • ⚖️ 実現性と収益性の両立:話題性と利益のバランスを取り、継続可能な運営を目指す。
  • 🤝 準備とチームワーク:丁寧な準備と情報共有で、当日の混乱を防ぎ、柔軟に対応する。
  • 📈 フォローと分析:イベント後の感謝の伝達とデータ分析で、次への改善サイクルを回す。
  • 地域性+独自性:地域の魅力にお店らしさを掛け合わせ、記憶に残る体験を創出する。

すべてを一度に完璧にやろうとする必要はありません。
まずは「やってみる」こと。
小さなイベントから始めて、少しずつ規模や内容を育てていくのが成功への近道です。

地域に愛されるお店になるために、イベントという手段をうまく取り入れてみてください。
「あのお店、いつも面白いことをしているな」とお客さまに思ってもらえるようになれば、売上だけでなく、お客さまとの信頼関係もきっと深まっていくでしょう。


参考資料

  • 地域イベント情報の入手先

    • お住まいの市町村の観光課や商工課のウェブサイト
    • 地域の観光協会やDMO(観光地域づくり法人)のカレンダー
    • 商工会・商工会議所の会報や会員向け情報
  • イベント企画に役立つツール・サービス

    • 予約・顧客管理システム(CRMなど)
    • SNS運用支援ツール(予約投稿・分析機能付きなど)
    • チラシ・メニュー作成用のデザインテンプレートサービス
  • 業界団体・公的支援の情報源

    • 日本フードサービス協会
    • 中小企業庁(飲食業向けの支援情報)
    • 日本政策金融公庫(飲食業向けの融資制度など)


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