チラシや看板はもう古い? いいえ、Webと組み合わせればまだまだ集客できます!

インターネットでの集客が当たり前になり、「チラシや看板は、もうあまり意味がないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。確かに、ネット広告やSNSを使った方法は勢いを増しており、多くの会社が力を入れています。

ですが、もっとお客さんを呼ぶためには、インターネットを使った方法と、昔ながらの方法を上手に組み合わせて、お互いの良い点を引き出すことが大切です。特に、年齢層が高めの方に向けたお店や、地域で長く商売をしているお店、お客さんとの信頼関係が大事な仕事では、チラシや看板といった昔ながらの方法が、今でもとても役に立っています。

「ネットだけでは思うように成果が出ない…」「紙の広告でもっと問い合わせを増やしたい」「限られたお金で、もっと効率よくお客さんを集めたい」そんな悩みはありませんか?

この記事では、チラシや看板といった昔ながらの方法と、インターネット広告をどう組み合わせるとお客さん集めに効果的か、具体的なやり方を分かりやすくお伝えします。それぞれのやり方の良いところを活かしながら、お客さんをもっと呼び込み、かけた費用に見合う成果を出し、お店の印象を良くしていくためのヒントをお届けします。少しの工夫で、あなたのお店の集客がぐっと良くなるかもしれません。

1. オフライン集客とオンライン集客の基本と違い

1-1. 昔ながらの集客方法(オフライン集客)とは?

オフライン集客とは、インターネットを使わないでお客さんにお店のことを知ってもらうやり方のことです。チラシや看板、郵便で送る案内状(DM)、テレビやラジオのコマーシャルなど、昔からある宣伝方法がこれにあたります。

これらの方法は、実際に物として見たり触ったりできるので、お客さんの記憶に残りやすいという良い点があります。例えば、チラシは決まった地域の人たちにしっかり情報を届けられますし、看板はお店の前などでずっと目に入るので、長くアピールし続けてくれます。DMは「あなた宛て」に届くので、内容によっては心に残りやすいかもしれません。

特に年齢が高めの方や、地域に根ざして商売をしているお店にとっては、こうした昔ながらのやり方が今もとても役に立つことが多いのです。

1-2. ネットを使った集客方法(オンライン集客)とは?

一方、オンライン集客は、インターネットを使ってお店やサービスの情報を届ける方法です。検索結果と一緒に表示される広告(検索連動型広告)や、InstagramやFacebookといったSNSの広告、自分のお店のページが検索で見つかりやすくなる工夫(SEO)などが代表的な手段として挙げられます。

ネット集客の大きな魅力は、商品やサービスに関心を持つ可能性が高い人に、ちょうどよいタイミングで情報を届けられる点。また、広告を出したあとに、どれくらいの人が見てくれたか、実際に購入や予約につながったかなどを、数字ではっきり確認できるのも大きな利点です。

さらに、あまり費用をかけずに始められるうえ、反応を見ながら内容を柔軟に変えていけるのも、オンラインならではの強みと言えるでしょう。

1-3. オフラインとオンラインの違いを比較表で解説

比較項目 オフライン集客 オンライン集客
ターゲットの絞り方 配布エリアや地域で大まかに区切る 興味や年齢など細かく設定できる
効果の見える化 おおよその反響で判断することが多い 数値で細かくチェックできる
お客さまとの接点の質 実際に手に取る・目に入る感覚的な接触 画面越しでのやりとりが中心
情報の更新・変更 修正に時間や費用がかかる すぐに直せて費用も少なめ
信頼性や印象づけ 実物があるため信頼感を持ってもらいやすい サイトの見た目によって印象が左右される
広がり方・スピード 徐々に認知が広がる 一気に広く、しかも早く伝わる
費用の仕組み 印刷や配布にまとまった費用がかかる クリックごとの課金など柔軟に対応可能
ブランドの印象づけ 街中でじわじわと定着する 表示時間が短く、繰り返しが必要になる

2. 昔ながらの方法とネット広告を組み合わせる良い点

2-1. 組み合わせると、なぜもっと良くなるの?

インターネットを使わない方法と使う方法、それぞれに良い点がありますが、この二つを上手に組み合わせることで、どちらか一つだけよりも、もっとお客さんを呼ぶ効果が期待できます。

最近のお客さんは、一度何かを見ただけですぐに物を買ったりお店に行ったりするのではなく、何度か同じ情報を見たり聞いたりして「これ、気になるな」と思ったら自分で調べる、という動き方をすることが多くなっています。例えば、ポストに入っていたチラシを見て気になって、その場でスマホで検索したり、SNSでどんなお店か見てみたり。

このように、チラシや看板でまず興味を持ってもらい、そのあとインターネット広告や検索で詳しい情報を見てもらうことで、お客さんの「行ってみたい」「使ってみたい」という気持ちを育てやすくなります。

それに、違う種類の広告(例えば紙とネット)で何度も同じ情報に触れると、お店や商品のことが記憶に残りやすくなります。例えば、街で見た看板と、スマホで見たネット広告に同じマークや言葉が使われていたら、『あ、これ見たことある』と感じて、親しみや安心感を持ちやすくなります。

2-2. 組み合わせることで生まれる、具体的な良い点

✓ 1. より多くの人に、より深く伝えられる

チラシや看板は地域の幅広い人に情報を届けられますが、一方でWeb広告は「今まさに探している人」や「興味がありそうな人」にピンポイントでアプローチできます。この両方を使うことで、より多くの人に、より深く届くようになります。

シナリオ例: 新しくオープンした飲食店が、周辺にチラシを配布。そこにQRコードを載せて、特典つきのページへ誘導。その後、Webサイトに来てくれた人にはSNS広告で再アプローチし、再来店を促進。来店だけで終わらない関係づくりができます。

✓ 2. チラシなどの効果を、ネットで確かめられる

チラシや郵便物は配った後、どれくらいの反応があったか分かりにくいことがありますが、インターネットとつなげることで、その効果を数字で確かめられるようになります。

シナリオ例: 不動産屋さんがデザインの違うチラシを3種類作り、それぞれに違うQRコードを載せます。どのQRコードからサイトへのアクセスが多かったかを調べて、どのチラシが一番反応が良かったかを知ります。その結果をもとに、次に配るチラシの内容をより良く改善。

✓ 3. 広告費を無駄なく、効率よく使える

どのやり方がどれくらい効果があったか確かめられるので、「これは費用に対して効果が高いな」という方法に、予算を集中して使うことができます。

シナリオ例: 美容室が、最初はチラシに7割・ネット広告に3割の予算を使っていましたが、調べてみると、ある地域のチラシと特定のネット広告の組み合わせが一番反応が良いことが分かりました。そこで次回はチラシ5割・ネット広告5割に予算を変更。その結果、同じ予算でもお店に来る人が30%増えました。

✓ 4. お店の印象をそろえて、信頼感を高める

チラシや看板、ネット広告で伝える内容や見た目(色や文字、マークなど)をそろえることで、「どこかで見たことある」「なんだか感じがいいな」という印象を作ることができます。

シナリオ例: アパレルブランドが新しい商品の広告を出します。街のポスターとネット広告で同じ写真と同じ宣伝文句を使用。「どこで見ても同じ印象」なのでブランドの雰囲気が伝わり、商品の売れ行きも良くなりました。

✓ 5. 最初は紙などで知り、その後ネットでつながり続ける

チラシやDMでお店を知った人に、Webを使って継続的に情報を届けることができるので、一度きりの出会いで終わらずに済みます。

シナリオ例: ある会社が展示会で名刺交換した人に、後日メールで役立つ情報を送りました。さらにネット広告でも継続してお知らせを送りました。展示会だけで終わらず、じっくり信頼関係を育てることができ、通常の3倍もの相談につながりました。


このように、インターネットを使わない方法と使う方法を組み合わせることで、「まず知ってもらう」「もっと興味を持ってもらう」「また来てもらう」という一連の流れをうまく作ることができます。

次の章では、これらをどう組み合わせていくか、さらに具体的なやり方をお伝えします。

3. 紙などの広告とネット広告の具体的な組み合わせ方

昔ながらの方法とネット広告をただ別々に行うのではなく、しっかりつなげることでお客さんの心に残りやすくなり、お店に来てもらったり、問い合わせてもらったりしやすくなります。

ここでは、よく使われる組み合わせの例と、それぞれのポイントをお伝えします。

3-1. チラシとネット広告をつなげる

QRコードでWebへ誘導するコツ

チラシからスムーズにWebサイトへ誘導するには、QRコードの使い方がカギです。ただ載せるだけではなく、「読みたくなる工夫」をしましょう。

  • ・スマートフォンですぐ読み取れるように、大きめのサイズで載せます(最低でも2~3cm四方はあるのがおすすめ)。
  • ・「このQRからクーポンがもらえます」など、読み込むと良いことがあると一言添えます。
  • もし複数のQRコードを載せるなら、それぞれ何のためのコードか(例:予約はこちら、メニューはこちら)をはっきり書きます。 

特に、チラシ限定の特典ページに誘導する形にすると、反応がよくなります。

チラシからどれくらいサイトに来たか確かめる方法

「チラシを見て、どれくらいの人がサイトに来てくれたんだろう?」これを知るためには、どこからアクセスがあったか分かるようにしておく必要があります。

  • ・チラシ専用の短いURLを用意する(例:https://abc.com/flyer)
  • ・URLに「UTMパラメータ」をつけてどこから来たアクセスか記録。
  • ・クーポンコードをチラシごとに変えておくと、どのチラシがきっかけで来店につながったか分かりやすくなります。

サイトのアクセス状況を見るツール(Googleアナリティクスなど)と合わせて使うことで、チラシの効果を数字で確かめることができます。

チラシを見た人へ、ネット広告でもうひと押し(リマーケティング)

QRコードなどで一度サイトを見てくれた人に、その後ネット広告で「そういえば、あのお店…」と思い出してもらうのが「リマーケティング広告」です。 次のような流れで行います。

  1. お店のサイトに目印(「タグ」や「ピクセル」と呼ばれるもの)をつけて、サイトを訪れた人の情報を集めます。
  2. チラシのQRコードなどからサイトに来た人のリストを作ります。
  3. チラシで伝えた内容と同じ雰囲気の広告を作ります。
  4. チラシを配ってから2~7日後くらいを目安に、その人たちに向けて広告を出します。

こうすることで、チラシを「見て終わり」にせず後からもう一度興味を持ってもらい、来店や問い合わせにつなげることができます。

3-2. 看板やお店の表示とネットをつなげる

お店とサイトを行き来してもらう仕組み

お店の前を通った人にサイトを見てもらったり、ネットでお店を知った人に実際にお店に来てもらったり。この「行ったり来たり」の流れを作れると、お客さんを呼ぶ効率がぐっと上がります。

  • ・お店の入口や店内に、SNSアカウントやサイトへのQRコードを目立つように貼る。
  • ・サイトやSNSでは「お店に来た人だけのキャンペーン」など、実際のお店ならではの魅力を伝える。

例えば、アパレルショップなら「店頭にはこの色だけですが、サイトでは他の色も見られますよ」といった案内があると便利です。

看板にQRコードを載せるときのコツ

屋外で使うQRコードは、読み取りやすさとデザインの工夫が大切です。

  • ・背景とQRコードの色の差ははっきりと(白地に黒、黄色地に黒など)。
  • ・雨や日差しに強い丈夫な素材で印刷
  • ・歩行者が読み取りやすい高さと角度に設置
  • ・短くて覚えやすいURL(例:bit.ly/お店の名前)も一緒に書いておくと、QRが読み取れなくても安心です。

また、QRコードを読み込んだときに表示されるページ(ランディングページ)を、看板の内容に合わせて作っておくと、情報が分かりやすく反応も良くなります。

3-3. 郵便物(DM・ポスティング)とネット広告をつなげる

ターゲットに合わせたDMとSNS広告でダブルアプローチ

DM(ダイレクトメール)やポスティング(チラシの個別配布)の良い点は、「届けたい人に確実に届くこと」です。これにネット広告を組み合わせると、さらに効果が高まります。

  • ・以前買ってくれたお客さんなど、届けたい相手を選んでDMを作ります。
  • ・DMにQRコードや特典情報を載せてWebに誘導
  • ・同じような層の人たちに向けて、FacebookなどのSNSでネット広告を出します(カスタムオーディエンスという機能を使うと便利です)。

紙でもスマホでも繰り返し目にすることで印象が強まり、行動につながりやすくなります。

「ネットからの申し込み特典」で行動を後押しする

DMを送るなら、「インターネットで申し込んでくれた方だけに特別なプレゼント」があると行動してもらいやすくなります。

  • ・限定のクーポンコードを設ける
  • ・オンライン申込限定の割引やプレゼントを用意
  • ・「DM+Web予約」でダブル特典にするなど、ワクワク感を演出

Webに誘導するだけでなく、行動を「完了させてもらう」ための一工夫がポイントです。

3-4. テレビCM・ラジオなど × Web広告の連携

テレビ・ラジオCMと検索広告で、検索した人を逃さない

テレビやラジオで名前を知った人は、ほとんどの場合「あとで検索」します。このタイミングに合わせてリスティング広告を出しておけば、「ちゃんと出てくる」=信頼につながります。

  • ・CM中に使ったキーワードを広告にも入れる
  • ・放映時間に合わせて広告を出す(または広告表示を強める)
  • ・「CM放映中」などのコピーを入れて話題性を演出

せっかく話題になっても、検索して出てこなければもったいない。放映と広告はセットで考えるのが鉄則です。

CMに合わせたSNSでの話題作り

テレビやラジオで知ってもらった後に、SNSでもつながることでお店のファンになってもらいやすくなります。

  • ・CM放映直後にハッシュタグキャンペーンを開始
  • ・CMの内容に絡めた投稿や裏話をSNSで発信
  • ・クイズやプレゼント企画など、参加型の企画を用意

テレビで見て、SNSでつながって、イベントで参加する——そんな自然な流れを作ることで、深い関係が育まれます。


次の章では、これらの組み合わせをより効果的に機能させるための「設計のコツ」をご紹介します。
「どう組み合わせるか」だけでなく、「どう連動させるか」が成功のカギ!

4. 組み合わせ効果を高めるための3つのポイント

チラシや看板、Web広告をうまく組み合わせても、なんとなく使っているだけでは最大限の効果は出ません。大切なのは、「誰に」「何を」「いつ」伝えるのかを、オフラインとオンラインで一貫させることです。

この章では、連携の効果をしっかり引き出すために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

4-1. 届けたい相手(ターゲット)をそろえる

「誰に届けるか」をオフラインもオンラインも同じ目線で

オフラインとWebで、違う相手に向けて発信してしまうと、せっかくの施策もチグハグな印象に。まずは「どんな人に届けたいか」をしっかりとすり合わせておくことが大切です。例えば、こんな情報をそろえておくと良いでしょう。

  • 年齢・性別・職業・家族構成などの基本情報
  • 普段どんなメディアやSNSを使っているか
  • どんな悩み・欲求を持っているか
  • 興味があること・よく買う商品・ライフスタイル

「30代の子育て世代」に向けてアプローチしたい場合、住宅街へのチラシ配布+育児系キーワードでのSNS広告など、連動した動きができます。

4-2. 伝える内容(メッセージ)をそろえる

見た目・言葉・雰囲気を「統一感あるもの」に

お客さまがチラシを見て、SNSを見て、Web広告を見て——そのどこでも同じ印象を持ってもらえるよう、見た目や伝える内容を揃えておくことが大切です。

統一するポイント例

  • デザインの色・フォント・雰囲気
  • キャッチコピーや伝えたいメッセージ
  • ロゴや商品の見せ方
  • 画像やビジュアルのテイスト

「どこかで見たことあるな」と感じてもらえるだけで、親近感や信頼感はぐっと高まります。

広告をつなげて、ちょっとした「物語」にする

単に「同じデザイン」にするだけでなく、広告の種類ごとに少しずつ話を進めていくような、ストーリー性を持たせるのもおすすめです。

  • ・チラシでは商品のヒントを見せ、Webで詳細を公開
  • ・看板のキャラクターをSNSでも登場させる
  • ・店頭のPOPとSNS広告で同じキャンペーンを展開

“点”ではなく“線”でお客さまとつながる感覚を意識すると、より深くブランドが記憶に残ります。

4-3. 伝えるタイミングをそろえる

「いつ・どの順番で届けるか」も設計のポイント

どんなによい施策でも、届けるタイミングがずれるとチャンスを逃してしまいます。オフラインとオンラインでタイミングをあわせて動かすことで、効果がしっかり重なります。

  • タイミング設計の工夫
    ・チラシを配布したら、2~3日後にSNS広告を配信
    ・セール告知の看板とWeb広告を同時にスタート
    ・CM放映のタイミングにあわせて検索広告を強化
    ・季節イベント(例:バレンタイン、夏休み)にあわせて複数チャネルで展開

特に、チラシや看板などで最初に情報に触れてから48時間以内に、ネット広告やSNS投稿で「もうひと押し」できると、反応が大きく変わってくることがあります。


これら3つの「そろえる工夫」ができると、チラシもWeb広告も、お互いを後押しする関係になります。次の章では、こうした施策の“結果”をどのように見える化するか、つまり効果測定についてご紹介していきます。

5. オフライン×Webを組み合わせた効果の確かめ方

チラシや看板とWeb広告をうまく組み合わせたら、あとは“やりっぱなし”にせず、きちんと「どれだけ効果があったのか?」を振り返ることが大切です。

ここでは、オフライン施策とオンライン施策のつながりを「見える化」するための方法をご紹介します。

5-1. オフラインからWebへの反応を測るには?

QRコードや専用URLで「どこから来たか」をチェック

チラシや看板にQRコードや専用URLをつけておけば、「このお客さんは、どの媒体を見てサイトに来てくれたのか?」をあとから確認できます。

たとえばこんな工夫ができます

  • QRコードの設置:チラシやDM、ポスターに大きく目立つように掲載
  • 専用URLの活用:広告の種類ごとにURLを変えることで、どこからのアクセスか一目で分かります。
  • 短縮URLの使用:看板などでは短くて覚えやすいURLにして、スマホでも入力しやすくします。

QRコードも最近は「読み取られた回数」「何人がアクセスしたか」などを可視化できるサービスが増えていて便利です。

UTMパラメータでGoogleアナリティクスと連携

Webサイトへのアクセス元をより詳しく分析したいときは、UTMパラメータ付きのURLを使うと便利です。

https://example.com/?utm_source=flyer&utm_medium=print&utm_campaign=summer_sale

このように設定しておけば、「チラシA経由で何人アクセスしたか」「配布エリアごとの反応の違い」などをGoogleアナリティクスで確認できます。

クーポンコードを活用して“成果”も測る

「何人が実際に購入や来店につながったのか?」を知るには、クーポンコードやプロモコードの利用もおすすめです。

ポイント

  • ・媒体ごとに異なるコードを設定(例:「FLYER20」「SNS10」など)
  • ・店舗スタッフに「どのクーポンか」を確認してもらうフローを用意
  • ・Webでも同じコードを使えるようにして、比較できるようにする

こうした仕組みを取り入れるだけで、チラシやDMの“実際の効果”を、数字で見えるようになります。

5-2. オフラインとオンライン、まとめて効果を見るには?

両方のデータを“ひとつの視点”で見る

ネット上の数字(アクセス数や成果の数)と、紙などでの情報(配った数や問い合わせの数)を別々に見るのではなく、「どんな流れで成果につながったか?」というストーリーで分析することが大切です。

  • チラシ → QRコードを読む → サイトを見る → 来店・購入する
  • 看板 → スマホで検索する → サイトを見る → 来店予約する

このように「お客さんの動き」を意識して調べることで、どの段階がうまくいったか、どこに改善点があるかが見えてきます。

成果につながる「途中の動き」も大切にする

すぐに予約や購入につながらなくても、こんな「途中の成果」も大事なサインです。

  • サイトに長く滞在してくれた
  • 何ページも見てくれた
  • SNSのフォロワーになってくれた
  • 資料請求をしてくれた

こうした「行動の積み重ね」が、あとから来店や購入につながるケースは多いため、「目に見える成果」だけでなく「お客さんの行動の変化」も見ておきましょう。

費用対効果(かけた費用に対してどれだけの成果があったか)を数字で確認する

最終的には、「かけた費用に対して、どれだけ成果が出たか?」をしっかり把握することが大切です。

よく使われる指標

  • ・ROI(投資対効果) =(得られた利益 − かかった費用)÷ かかった費用 × 100
  • ・ROAS(広告費対売上) = 売上 ÷ 広告費 × 100
  • ・CPA(1人の顧客を獲得するのにかかった費用) = 広告費 ÷ 獲得数

チラシ単体ではROIが120%でも、Web広告と組み合わせたら180%になった…というようなケースも多く、「組み合わせて初めて見えてくる効果」があるのがポイントです。

改善に活かす「ふりかえり」の仕組みを

効果を測ったら終わりではなく、「何がよかったか」「次はどうするか」を決めて改善を繰り返していくことが、結果を伸ばすカギになります。

改善サイクルの例

  1. 計画:次の取り組みを考える(例:エリアごとにチラシ配布)
  2. 実行:チラシを配り、広告を出す
  3. 分析:アクセス数、クーポン使用数などをチェック
  4. 改善:反応がよかったデザインやエリアに絞って次回配布

この流れを月に1回などのペースで続けていけば、「ウチにとって一番効果が出る方法」が少しずつ見えてきます。

6. 業種別のオフライン×Web広告連携事例

オフラインとWeb広告を組み合わせた集客方法は、業種によって相性や活用の仕方が変わってきます。ここでは、それぞれの業種で実際に成果が出た事例を交えながら、効果的な連携パターンをご紹介します。

6-1. 小売店・実店舗ビジネスの場合

地域密着型の家電量販店のケース

地域の家電量販店の例 お店の周りにチラシを配りながら、Googleマップなどで検索したときに店舗情報が見つかりやすくなる工夫(MEO対策)も同時に行いました。
さらに、お店に来たお客さんに「口コミを投稿してくれたら割引クーポンをプレゼントします」と声かけもしました。 結果として、

  • ・地図検索での露出が約2倍に
  • ・チラシ経由の来店者が平均より15%高い購入単価を記録

「紙で認知 → スマホで確認 → 店舗で購入」という流れが生まれた好例です。

飲食チェーンのケース

お店の外に、人気メニューの写真と「SNSでこんな風に投稿されています」という例を大きく貼り出しました。近くの地域に向けてインスタグラム広告も出し、看板と同じ写真を使うことで、印象を統一しました。 この結果、

  • ・来店者のSNS投稿が増加
  • ・その投稿を見た人の来店が続き、口コミ効果も拡大
  • ・広告1件あたりの集客コストが30%ダウン

看板とSNSをつなげた、好循環の仕組みが生まれました。

6-2. サービス業・BtoBビジネスの場合

コンサルティング会社のセミナー集客事例

業界向けの専門雑誌に広告を出し、以前セミナーに参加した人には郵便で案内状(DM)を送りました。DMには特典付きのQRコードを載せ、セミナーの後にはLinkedIn(ビジネス向けSNS)の広告で参加者へのフォローも行いました。 結果、

  • ・参加者の40%がWeb特典をダウンロード
  • ・そのうち約25%が相談・問い合わせへとつながる

オフラインで信頼を築き、オンラインで関係を深める、丁寧な導線が功を奏しました。

製造業の展示会活用事例

展示会で名刺交換をしたり、アンケートに答えてもらったりしました。後日、その人たちに向けてネット広告(リターゲティング広告)を出しました。加えて、興味を持っていた製品に合わせた内容のメールマガジンも送りました。 結果、

  • ・Web広告だけのアプローチと比べて商談化率が3倍に
  • ・フォローが速かったことで、検討期間も2ヶ月短縮

展示会を“その場限り”で終わらせず、オンラインで再接触する仕組みが成果を上げました。

6-3. 不動産・高額商材ビジネスの場合

新築マンションのモデルルーム集客事例

新聞の折り込みチラシで地域の人に広く知らせ、チラシには「ネット上で室内を見学できる体験(バーチャル内覧)」ができるサイトへ案内するQRコードを載せました。そこから資料請求や来場予約をしてもらい、ネットを使ったお客さんへの情報提供(ナーチャリング)もセットで行いました。 その結果、

  • ・資料請求率がこれまでの2倍に
  • ・メールマーケティング経由での成約率が30%アップ

物件に興味を持った人に対して、オンラインで段階的に情報を届けていく流れが功を奏しました。

モデルルーム来場後の追客事例

モデルルームに来た人にアプリを紹介し、ネット上で室内を見たり間取りを試したりできる体験を提供しました。さらにその人が関心を持った部屋タイプに合わせて後日SNS広告を出し、「特別な特典付きの再来場」を案内しました。 その結果、

  • ・来場者の再訪率が45%増加
  • ・成約率も15%アップ
  • ・特にアプリを活用した顧客の成約率は通常の2倍以上に

体験を一度で終わらせず、後から思い出してもらえる工夫が成果につながりました。

まとめ:業種ごとに「最適な組み合わせ」は違う

昔ながらの方法とネット広告の組み合わせは、どんな仕事にも効く万能薬ではありません。
ですが、「どんな広告が、どのタイミングで心に響くのか?」を見極めれば、お互いを助け合う良い組み合わせがきっと見つかります。

  • 小売や飲食なら「地域性×SNS」
  • サービス業やBtoBなら「信頼構築×メールやリタゲ広告」
  • 高額商材なら「段階的情報提供×再接触の仕組み」

自社のビジネスに合わせた最適な連携パターンを設計し、成果の出る仕組みを育てていきましょう。

7. オフライン×Web広告連携の注意点とデメリット対策

オフラインとWeb広告の組み合わせはとても効果的ですが、やり方を間違えると「かけたコストに対して、思ったほど成果が出ない…」ということも。ここでは、よくある注意点と、その対策についてわかりやすく解説します。

7-1. 連携におけるよくある落とし穴とその回避策

チラシや看板の「効果が見えにくい」問題

オフライン施策の大きな弱点は、やってみないと反応がわからない点です。たとえばチラシを配ったのに、どれだけの人が実際に来店したかが数字では把握しづらいですよね。

こんな対策が有効です

  • ・チラシやDMに「専用のクーポンコード」や「特典付きQRコード」をつけて、反応を見える化する
  • ・「このチラシを見た」と伝えた人にプレゼントを渡すことで、来店時に測定
  • ・チラシを配ったエリアと配っていないエリアの売上を比較してみる

完全な測定は難しくても、「ざっくり傾向を掴む」仕組みはつくれます。

オフラインからオンラインへ誘導するハードル

せっかくQRコードを載せても、なかなか読み取ってもらえない…そんな悩みもよく聞きます。特に年配の方やスマホ操作に慣れていない方には、QRコードだけだとハードルが高いかもしれません。

対策としては

  • ・「QRコードを読み込むと、限定特典がもらえます!」など、メリットをしっかり書く
  • ・短く覚えやすいURLを併記する(例:bit.ly/お店の名前)
  • ・「スマホでかざすだけでOK」など、使い方も一緒に説明する

「なぜそれを見るべきか」「どうすれば簡単に見られるか」を伝えるだけで、行動してくれる人が増えます。

オンライン・オフラインのデザインや伝え方がバラバラ

チラシとWeb広告で伝えている内容やデザインが違うと、せっかく目にしてくれた人が「なんか違う?」と感じてしまうことも。ブランドの印象がブレないように、メッセージを揃えておくことが大切です。

こんなふうに整えるのがコツ

  • ・チラシとWeb広告で、同じ色・ロゴ・キャッチコピーを使う
  • ・店頭ポスターやWebバナーのデザインをあらかじめテンプレ化しておく
  • ・チームや外注先と共有できる「簡単なブランドガイドライン」を用意する

デザインや言葉に一貫性があると、「このお店、ちゃんとしてるな」という安心感にもつながります。

コスト管理が複雑になりがち

オフラインとWebを両方使うと、どうしても「何にいくらかかって、どれだけ効果があったのか」が分かりにくくなりがちです。

こんな工夫が役立ちます

  • ・キャンペーンごとに「まとめて予算管理」する(例:「春の新生活キャンペーン」など)
  • ・媒体別ではなく「施策単位」で費用対効果を見る(例:チラシ+SNS広告で何人来たか?)
  • ・小規模で試して効果を見てから、予算を増やす

初めから大きく始めず、「少し試して反応を見てから広げる」のが成功の近道です。

7-2. うまく進めるためのポイント

まず「何を目指すのか」を明確に

「なんとなく集客したい」だけだと、何をすればよいかがぼやけてしまいます。まずは「今回のキャンペーンでどんな成果を出したいか」を、具体的に決めましょう。

  • 「1ヶ月で新規のお客様を20人増やす」
  • 「チラシ配布エリアの来店数を先月比+15%に」
  • 「口コミ投稿数を30件増やす」など

目標がハッキリしていると、やるべきことも見えてきます。

スモールスタート&段階的に実施

はじめから完璧を目指さなくても大丈夫。チラシ+SNS広告など、シンプルな組み合わせからスタートして、効果を見ながら少しずつ手を広げていく方が、リスクも少なくて済みます。

おすすめの進め方

  1. 1.小さく試す(例:チラシ1,000枚配布+QRコードでLP誘導)
  2. 2.効果を測ってみる
  3. 3.反応がよければ規模を拡大
  4. 4.定期的に見直して改善

「小さく始めて、大きく育てる」が失敗しないコツです。

チーム内の連携・情報共有を忘れずに

オフラインとWebで担当が分かれていると、それぞれがバラバラに動いてしまうことも。定期的に集まって、進捗や効果を共有できる場をつくっておくと安心です。

また、外部パートナーがいる場合も、きちんと意図や背景を伝えることが成功の鍵になります。

まとめ:連携にはコツがあるけれど、ちゃんと対策すれば大丈夫

オフラインとWeb広告の組み合わせは、ちょっとした工夫次第でぐっと成果が変わります。

  • 「効果が見えづらい」→測定の仕組みを作る
  • 「誘導が難しい」→行動しやすく導く
  • 「デザインがバラバラ」→統一感を持たせる
  • 「コストがわかりづらい」→小さく試して調整

失敗しないためには、「準備」と「改善」を丁寧に繰り返すこと。そうすれば、あなたのお店やビジネスにぴったりな連携施策がきっと見つかるはずです。

8. まとめ:オフラインとWeb広告のいいとこ取りで、集客をもっと強く

チラシや看板といった昔ながらの方法は、デジタル全盛の今でも十分に力を発揮します。そして、SNS広告や検索広告などのネットを使った方法も、今や集客に欠かせない存在です。

ですが、本当に効果を高めたいなら――
この2つを「うまく組み合わせる」ことがポイントです。

  • 昔ながらの方法には、手に取れる安心感や地域へのアピール力があります。
  • ネットの方法には、細かく相手を選べたり、すぐに改善できたりする良さがあります。

どちらも良い点・得意でない点がありますが、かけ合わせることで「足りない部分を補い合い」、より大きな成果を出すことができるのです。

成功のカギは「一貫性」と「ちょっとした工夫」

オフラインとWeb広告を組み合わせるときに大切なのは、次の3つです。

  • ターゲットを揃える(誰に届けたいのか)
  • 伝える内容を揃える(何を伝えるのか)
  • タイミングを合わせる(いつ・どの順番で届けるのか)

この3つがズレてしまうと、「なんとなくちぐはぐ」「せっかく見てもらったのに印象が残らない」といった状態に。逆に、この3つがぴたっと揃っていれば、顧客は自然と行動してくれます。

小さく始めて、しっかり検証。そこから広げよう

「いきなり大きな予算をかけて失敗したら怖い…」
そんな不安がある方も大丈夫です。まずは、

  • ・チラシ1,000枚+QRコード付きLP
  • ・看板+SNS広告で半径1km内に配信
  • ・DM+Webクーポンのセット配布

といった 小さな施策からスタート してみましょう。
結果を見ながら改善すれば、ムダなく、無理なく、施策を大きく育てていくことができます。

まとめ:オフラインもWebも、どちらも味方に。

「紙の広告はもう古い」
「Webだけやっていれば十分」
そんな考え方は、ちょっともったいないかもしれません。

いま大切なのは、オフラインとオンラインを区別せず、“つながり”として設計すること
そうすれば、お店やサービスの魅力がもっと伝わり、集客の手ごたえもきっと変わってくるはずです。

これから取り組むあなたも、すでに始めているあなたも、
少しずつ「組み合わせる工夫」を重ねて、ぜひ理想の成果に近づけてくださいね。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. オフラインとWeb広告、どんな予算配分がベスト?

A. 業種や目的によって変わりますが、「7:3」や「3:7」のバランスから始めるのがおすすめです。

たとえば「まずは知ってもらいたい(新規顧客)」ならオフライン多めの 7:3
「関係を深めていきたい(既存顧客)」ならWeb多めの 3:7 がひとつの目安です。

最初はざっくりでも大丈夫。
効果を見ながら、少しずつ予算を調整していくのが成功のコツです。

Q2. 小規模なお店でも、うまく連携できますか?

A. はい、むしろシンプルな連携こそ効果的です。たとえば、

  • チラシ+Googleマップの口コミ施策
  • ポスター+Instagram広告
  • レジ横POP+LINEクーポン配信

といった形で、「紙×デジタル」の小さな組み合わせからでも始められます。
どちらか一方だけより、ぐっと反応が変わることも多いですよ。

Q3. チラシや看板の効果って、どうやって測ればいいの?

A. 「QRコード+クーポン+ひとことアンケート」がセットで使いやすいです。

  • ・チラシごとに違うQRコードや割引コードを載せてみる
  • ・来店時に「どこで知りましたか?」とさりげなく聞いてみる
  • ・地域や日付ごとに反応の違いを比べてみる

など、いくつかの視点で見ると「このエリアは強いな」「この言い回しが刺さったかも」が見えてきます。

Q4. 地域密着のお店には、どんな組み合わせが合っていますか?

A. 「チラシ+Googleマップ最適化+SNS広告」の3つが鉄板です。

具体的には、

  • チラシでまず認知を広げる
  • Googleマップの写真や口コミで信頼感をつくる
  • SNS広告で近隣ユーザーにリマインドする

という流れがとても有効です。

特に「検索されたときにいい印象を持ってもらう」MEO対策(Googleビジネスプロフィールの強化)は、今や地域集客には欠かせません。

ご自身の状況に合わせて、できるところから少しずつ組み合わせていけば大丈夫です。
「これってどうしたらいい?」と迷ったときは、どうぞお気軽にご相談くださいね。


チラシや看板といったオフラインの広告に、SNSやリスティング広告などのWeb施策を組み合わせることで、集客の力はぐんと広がります。

「ポスティングはしているけれど、反応があるのか分からない…」
「Web広告も気になるけど、どう始めたらいいのか…」
そんなお悩みをお持ちでしたら、**TITAN(タイタン)**にぜひご相談ください。

たとえば──

  • チラシとSNS広告を連動させて、狙った地域の見込み客にしっかり届ける

  • 店頭看板にQRコードを設置して、Web予約や口コミ投稿へつなげる導線をつくる

  • 「どの広告が効いているか」を数値で見える化し、次の一手をご提案

「今ある広告をもっと活かしたい」
「Webの集客も始めてみたい」
そんな方にぴったりのプランを、お店の状況やご要望に合わせてご提案します。

くわしいサービス内容や事例は、下記の公式サイトからご覧いただけます。

▶︎ https://service-titan-g.com/

オフライン×Web広告の力を組み合わせて、あなたのお店にもっと人を呼び込みましょう。

 

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